あっ韓ニュース!!

　国防部（省に相当）のある当局者は「韓米国防当局の高官が出席し2日間にわたり行われる今回のKIDDでは、国防政策に関する両国の懸案が議題として取り上げられるだろう」と前置きした上で「非公式となるかもしれないが、THAAD問題が話し合われる可能性もある」とコメントした。韓米両国が国防問題について議論を行う場は幾つもあるが、KIDDはそれらを調整・統合する次官補クラスによる協議で、1年に2回開催される。

　韓国側は柳済昇（リュ・ジェスン）国防政策室長が、米国側は国防総省のヘルビー副次官補がそれぞれ代表を務める。上記の国防部当局者は「在韓米軍にTHAADを配備する問題は、今回のKIDDでは議題となっていない」と述べ、これが国防部の公式の立場であることを明確にした。しかし米国がTHAADを配備する候補地7カ所を決定、あるいは検討していることから、今回の協議でもこの問題が何らかの形で話し合われるとの見方も出ている。

　また近く米政府高官や軍幹部の来韓も相次いで予定されており、その際にTHAAD問題が自然な形で話し合われる可能性もある。今月末にはデンプシー統合参謀議長が来韓して韓国の崔潤喜（チェ・ユンヒ）合同参謀本部議長と会談し、戦時作戦統制権移管問題や北朝鮮の核・ミサイルに対する防衛など、国防政策の懸案について話し合いが行われる予定だ。またカーター国防長官とケリー国務長官も来月来韓すると伝えられている。

　韓国政府はTHAADの韓半島（朝鮮半島）配備問題について、米国から正式な要請が来るまでは「戦略的あいまいさ」と呼ばれる現在の立場を見直さない方針だ。ただし韓米両国がTHAAD問題について少しずつ正式な話し合いを行うようになった場合、この「戦略的あいまいさ」は自然な形で見直されそうだ。

梁昇植（ヤン・スンシク）記者
ソース：朝鮮日報　2015/03/19 10:05
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/03/19/2015031901147.html